『死刑執行人の苦悩』
- 作者: 大塚公子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1993/07
- メディア: 文庫
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
殺意など全くない、恨みもない、それどころか長期間毎日のように接し、
親しみすら、時には尊敬の念すら抱くようになった相手を
殺さなければならない人たち。
保健所で、収容された犬猫を殺さなくてはならない立場にあった人の
文章を読んだことがあるんですけど、
本を読んでる間中それをずっと思い出してました。
誰かがやらなければならない、それを手を下さなければならない
立場の人が必ずいる。やらなければ、いけない?
本当に、それは行わなければならないこと?死刑も、動物の処分も。
私は、死刑には実は反対ではないんです。
でもこの本を読むと、考えちゃいますね…。
答えは、出ないんですけどね。
確か筒井康隆の小説で、身内を殺された家族が、自ら
その犯人の死刑を執行する っていうのがあったと思うんですけど
あれは、どんな結末だったっけか?